- IPOって初値で売るのが前提なの?
- 当選したらすぐ売る?少し持つ?どっちがおすすめ?
このような疑問にお答えする内容です。
一般的にIPO投資では、当選したら初値で売る方法が主流とされています。
「IPO = 初値で売る」のイメージがあると思います。
ただ実際「本当に初値で売るのがベストなのか?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、2020年の全90件のIPOで、
- 初値
- 1ヶ月後の株価
- 半年後の株価
- 1年後の株価
を調べ、POを売るならどのタイミングがいいか、調査してみました。
過去の実績・データに基づいたIPOを売るタイミングを解説した内容になっています。
「IPOは本当に初値で売るのがベストなの?」と気になっている方は、ぜひ参考にして下さい。
【結論】やはりIPOの売るタイミングは初値がおすすめ
実際に調査した内容がこちらです。この後詳しく解説します。
結論から言うと、やはり初値売りがおすすめです。
一般的にIPOは初値で売るというイメージがありますが、特に投資初心者の方や初めてIPOにチャレンジする方は、初値売りを基本に考えていいと思います。
初値で売るタイミングは勝率は80%を超える
まずIPOの初値売りの勝率ですが、80%を超える高い実績があります。
2020年は計91件のIPOがありました。
その91件のうちで、応募価格を初値が上回ったのは74件で、勝率は81.3%です。
投資の勝率で80%超は、かなり高い確率だと言えます。
これがIPOは初値売りがおすすめと言われる理由です。
初値で売るタイミングは勝率が一番高い
またIPOを売るタイミングが初値ではなく、1ヶ月後・半年後・1年後だったら、勝率はどうなるのかを調べてみました。
結果がこちらです。
2020年IPO件数91件のうち、応募価格を初値が上回った件数と勝率は、
1ヶ月後:
応募価格を上回った件数:72件
勝率:79.1%
半年後:
応募価格を上回った件数:68件
勝率:74.7%
1年後:
応募価格を上回った件数:62件
勝率:68.1%
初値:
応募価格を上回った件数:74件
勝率:81.3%
という結果になりました。
このように初値で売却するタイミングが最も勝率が高くなります。
IPOは上場直後の株価が上がりやすいというのは本当だと分かります。
初値で売るタイミングは騰落率が一番高い
初値騰落率の比較
次に、91社の平均の初値騰落率で比べてみます。
初値騰落率とは、応募価格から初値が上昇(下落)した割合のことです。
初値騰落率とは
応募価格から初値が上昇(下落)した割合のことです。例えば応募価格1,000円から初値1,500円になれば、初値騰落率は+50%(1.5倍)になります。
応募価格を基準にした時の初値騰落率は、初値のタイミングが高く+111%(2.1倍)となりました。
続いて1ヶ月後が+91%(1.9倍)、次に半年後が+73%(1.7倍)、そして1年後が+46%(1.4倍)と徐々に下降していきます。
平均の初値騰落率で見ても上場直後の初値がピークとなり、その後の株価は徐々に落ち着いていきます。
売った時の利益を考慮した場合でも、初値で売却した方がおすすめということ言えます。
初値売りのメリット|売却するタイミングに悩まない
初値で売る方法は、売却するタイミングに悩むことがないというメリットもあります。
そもそも投資をする上で、最適なタイミングで売却することは、経験豊富な投資家にとっても困難なことです。
その困難かつ極めてデリケートな作業が無くなると言う点は、初値売りの大きなメリットと言えます。
初値で売る方法、上場した直後に売るだけです。
この売却のタイミングを考えるというストレスが無くなるのは、とても大きなメリットだと思います。
初値で売る方法はカンタン
初値で売る方法は、前日の市場が終了した後に「成行」で売却の注文をするだけです。これで翌日の市場がスタートしたら初値で売却されます。
初値で売らなかったら?|上場後は株価の予想が難しい
さらにIPO株が上場した直後の値動きは、予測が非常に難しいという点があります。
IPO株が上場した後で売買することを「IPOセカンダリー投資」といいますが、
このIPOセカンダリー投資では、大口の投資家や短期売買を狙う個人投資家が売買を繰り返します。
そのため企業の業績や全体の景気だけではない要素が株価に影響を与えるので、予測が非常に困難になります。
ぼくのような投資初心者が、このIPOセカンダリー投資に参戦することは無謀にほかなりません。
【まとめ】IPOは初売りがいいの?少し待つ?
やはりIPOは「初値で売るタイミング」がオススメです。
理由は以下の通りです。
- 過去の実績から判断しても、初値売りがおすすめ
- 売却するタイミングに悩まない
- 上場後の株価の推移は、とても難しく初心者には向かない
IPOはセオリー通り、初値売りを基本に考えていいと思います。
株式新聞には初値予想が掲載されるので、IPO初心者の強い味方になってくれます。
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