2023年の91社目となる株式会社QPS(キューピーエス)研究所のIPO情報です。
QPS研究所は、小型人工衛星「QPS-SAR」の開発・運用する九州大学発スタートアップ企業です。
注目を集めそうな宇宙開発関連で独自性が高く、初値の上昇もそれなりに期待できそうです。
この記事は「QPS研究所」新規上場申請のための有価証券報告書から引用し、IPO初心者の方でも分かりやすく解説しています。
※初値予想は管理人による独自の予想であり結果を保証するものではありません。申込む際はご自身の判断でお願いします。
QPS研究所のIPOの基本情報
今回のIPOの基本情報は以下のとおりです。
IPO企業 | QPS研究所[5595] |
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上場日 | 12/6(水) |
申込期間 | 11/20(月)〜11/27(月) |
公開価格 | 380円(想定価格) |
企業URL | https://i-qps.net/ |
取り扱い証券会社 | ・SMBC日興証券(主幹事) ・マネックス証券 ・松井証券など |
QPS研究所の初値予想
B
1.3倍~1.5倍
初値予想
490円〜570円
QPS研究所の初値予想は490円〜570円とします。
プラス要因
注目度が高い宇宙関連企業
売上高が右肩上がり
売出比率が低い
応募価格が低い
マイナス要因
吸収金額がやや大きい
業績が赤字
主要株主にVCが多い
オファリングレシオがやや高い
詳しくは後述の「IPO分析と申込スタンス」に記載しています。
QPS研究所のIPOの公開価格と初値
今回のIPOの価格と初値は以下のとおりです。
想定価格 | 380円 |
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仮条件 | 380円〜390円 |
公開価格 | 11/28(火)に決定 |
初値予想 | 490円〜570円 |
予想利益 | +11,000円〜+19,000円 |
発表された仮条件は380円〜390円なので、応募資金は上限額の3.9万円(購入単位100株分)になります。
QPS研究所の初値予想は490円〜570円とします。初値で売った予想利益は+11,000円〜+19,000円です。
QPS研究所の初値予想アンケート
QPS研究所の初値予想アンケートにご協力下さい。投票期限は12/05(火)です。
QPS研究所のIPOの当選本数
今回のIPOの当選本数は以下のとおりです。
公募株式 | 5,720,800株 |
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売出株式 | 0株 |
OA分 | 858,100株 |
当選株数 | 6,578,900株 |
当選本数 | 65,789本(多い) |
公募株式、売出株式、OA分を合わせた当選株数の合計は6,578,900株です。
購入単位は100株なので当選本数は65,789本と多めです。
QPS研究所のIPOのスケジュール
IPOのスケジュールは以下のとおりです。
申込期間 | 11/20(月)〜11/27(月) |
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当選発表 | 11/28(火) |
購入期間 | 11/29(水)〜12/4(月) |
上場日 | 12/6(水) |
申込期間は11/20(月)〜11/27(月)で、当選発表は11/28(火)です。
当選した方の購入期間が11/29(水)〜12/4(月)で、上場日は12/6(水)となります。
QPS研究所のIPOに応募できる証券会社
今回のIPOを取り扱っている証券会社は以下のとおりです。
主幹事の証券会社は、他の証券会社よりも多くIPO株が割り当てられます。そのため、主幹事から申込みした方が当選しやすいと言えます。
しかし主幹事は応募数も多く、当選倍率が高くなることも考えられます。
そのため、主幹事以外の「入金不要」の松井証券や、平等抽選、口座開設数(ライバル)も少ない「穴場証券会社」の口座を持っておくことが当選確率を上げるコツです!
QPS研究所の業績情報
QPS研究所の業績は以下のとおりです。
2023年 5月期 | |
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売上高 | 3億7207万円 |
経常利益 | △3億2392万円 |
当期純利益 | △11億519万円 |
2022年 5月期 | |
売上高 | 1879万円 |
経常利益 | △3億8589万円 |
当期純利益 | △3億8723万円 |
2021年 5月期 | |
売上高 | 430万円 |
経常利益 | △6億3018万円 |
当期純利益 | △6億3124万円 |
直近の2024年は、第1四半期(3ヶ月間)で、売上高が1億7524万円、経常損失が△8556万円、当期純損失が△8667万円となっています。
主要株主のロックアップ情報
今回のIPOの主要株主のロックアップ情報です。
株主名 | 比率 | ロックアップ |
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大西 俊輔 | 13.8% | 180日間 |
スカパーJSAT(株) | 9.6% | 180日間 |
(株)INCJ | 9.1% | 90日間/1.5倍 |
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託口契約番号12100440) | 8.0% | 90日間/1.5倍 |
八坂 哲雄 | 7.2% | 180日間 |
市來 敏光 | 7.0% | 180日間 |
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託未来創生2号ファンド) | 6.0% | 90日間/1.5倍 |
日本工営(株) | 3.8% | 180日間 |
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託未来創生3号ファンド) | 2.4% | 90日間/1.5倍 |
リアルテックファンド1号投資事業有限責任組合 | 2.37% | 90日間 1.5倍 |
QPS研究所のIPO分析と申込スタンス
QPS研究所のIPO分析
QPS研究所のIPO分析です。
設立 | 2005年(19年目) |
---|---|
業種 | 情報・通信業 |
上場市場 | グロース市場 |
時価総額 | 120.8億円 |
吸収金額 | 24.9億円 |
オファリングレシオ | 20.6% |
売出比率 | 0% |
PER | – |
PBR | – |
QPS研究所は、小型SAR衛星の開発・製造を行い、取得した地球観測データや画像の提供を主な事業としています。
宇宙関連の開発といえば、2023年4月に上場したispaceを思い浮かべます。
ispaceは宇宙関連企業初のIPOで、上場後にローバーの月面着陸が控えていたこともあり、お祭り騒ぎのように盛り上がりました。
結果的には応募価格254円が約4倍の初値1,000円をつけました。
両者を比べてみると、今回上場するQPS研究所は、収益性や規模感ではプラス面があります。
QPS研究所 | ispace | |
---|---|---|
市場 | グロース | グロース |
売上高 | 3.7億円 | 6.7億 |
経常利益 | △3.2億円 | △41.4億円 |
時価総額 | 120.8億円 | 199億 |
吸収金額 | 24.9億円 | 65.8億 |
オファリングレシオ | 20.6% | 33.0% |
売出比率 | 0% | 0% |
公開価格 | 380円 | 254円 |
初値 | ? | 1,000円 |
事業内容 | 小型人工衛星の 開発・製造 | 月着陸船の 開発・製造 |
一方で事業内容や話題性といった面では劣りそうです。またIPO市場自体も4月に比べればかなり冷え込んでいます。
以上の点から、B評価(1.3倍〜1.5倍)と判断します。
QPS研究所の申込みスタンス
参考までに私の申込みスタンスは以下の通りにします。
株式新聞には初値予想が掲載されるので、IPO初心者の強い味方になってくれます。
- SBIグループによる金融情報サービス
- IPOの初値予想が掲載
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