「ネットからの抽選だけで、一般人がIPOに挑戦したら、どれくらい当選するの?」これはIPOに興味を持ったら気になる疑問ですよね。
ここでは、直近2023年のIPOにほぼ全てに応募してきた僕が、記録してきた応募履歴をもとに、リアルなIPOの当選確率を公開します。
実際に「どのIPOに・どの証券会社から応募して・どれだけ当選したか」という応募データを公表してる人はあまり居ないと思います。
IPOにチャレンジするか、検討している方の参考になれば幸いです。
IPOの当選確率はどれくらい?
そもそもIPOの当選確率は、公表されないため正確なデータは分かりません。ですが一般的には、1〜2%程度と言われています。
つまり100回応募して、当選するのは1〜2回という計算になりますね。
1~2%という当選確率を聞くと「低すぎる」「チャレンジするだけ無駄」と感じる人もいると思います。
IPOの当選確率が低い理由はズバリ「勝率が高いから投資方法」だからです。
IPOは【当選したら初値で売る】が主流の投資方法ですが、この勝率はが直近の5年分のデータを見ても約85%とかなり高いのです。
そのため、初心者でも儲けやすいのが特徴の投資スタイルなんですね。
さらに初値予想などを参考にして、前評判の良いIPO銘柄だけ応募すれば、データ以上の勝率も全然可能です。
ぼくは応募前に株式新聞による初値評価を参考しています。
実際に当選確率が低いIPOですが、年間で5回前後なかには10回以上当選する人もいます。
それは1件のIPOでも複数の証券会社から応募して、応募数を増やしているのです。
実際の当選確率は2.7%
僕はIPOを始めて2年目ですが、証券会社の口座を14〜15つ持っています。
毎回すべての証券会社がIPOを取り扱うわけではないので、全ての口座から応募できるわありませんが、応募できる証券会社からできる限り申込んでいます。
そうした直近2023年1月〜4月のIPO当選実績は、当選が4回・落選が145回で、当選確率が2.7%となりました。
- 当選 : 4回
- 落選 : 145回
- 当選確率 : 2.7%
詳しい応募記録は以下のとおりです。
スクロールできます →
IPO企業 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | 松井証券 | auカブコム証券 | 岩井コスモ証券 | SBIネオトレード証券 | DMM.com証券 | 岡三オンライン証券 | コネクト証券 | SMBC日興証券 | 大和証券 | 野村證券 | みずほ証券 |
(株)テクノロジーズ | 当選 | 落選 | 落選 | 落選 | – | 落選 | – | 落選 | – | 落選 | – | – | – | – |
プライムストレテジー(株) | 落選 | – | – | 落選 | – | 落選 | 落選 | 落選 | – | 落選 | – | 落選 | 落選 | 落選 |
(株)SHINKO | 落選 | 落選 | 落選 | 落選 | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – |
(株)ハルメクH | 落選 | 落選 | 落選 | 落選 | – | 落選 | – | – | 落選 | 落選 | – | 落選 | – | 落選 |
(株)アイビス | 落選 | 落選 | – | 落選 | 落選 | – | – | – | – | 落選 | – | – | – | 落選 |
日本ナレッジ(株) | 落選 | – | – | – | – | 落選 | 落選 | – | – | – | – | – | 落選 | – |
カバー(株) | 落選 | 落選 | 落選 | – | 落選 | – | – | – | – | 落選 | – | – | 落選 | 当選 |
(株)Arent | 落選 | 落選 | – | – | – | 落選 | – | – | 落選 | – | – | – | 落選 | 落選 |
アクシスコンサルティング(株) | 落選 | – | – | – | – | 落選 | – | – | 落選 | – | 落選 | – | 落選 | 落選 |
ビズメイツ(株) | 落選 | 落選 | 落選 | 落選 | 落選 | – | – | – | – | – | 落選 | – | – | 落選 |
(株)モンスターラボH | 落選 | 落選 | – | – | – | – | – | – | – | 落選 | – | – | – | – |
(株)ココルポート | 落選 | 落選 | 落選 | 落選 | – | 落選 | – | – | 落選 | – | – | – | 落選 | – |
(株)Fusic | 落選 | – | – | 落選 | – | – | 落選 | – | 落選 | 落選 | 落選 | – | – | – |
ノバシステム(株) | 落選 | – | 落選 | 落選 | – | – | – | – | 落選 | – | – | – | 落選 | 落選 |
(株)エコム | 落選 | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – |
(株)トランザクション・M・N | 落選 | 落選 | – | 落選 | 落選 | 落選 | – | – | – | – | 落選 | – | 落選 | – |
住信SBIネット銀行(株) | 落選 | – | – | – | – | 落選 | 落選 | – | 落選 | 当選 | 落選 | – | 落選 | 落選 |
AnyMind Group(株) | 落選 | – | – | 落選 | – | 落選 | – | – | 落選 | 落選 | 落選 | – | 落選 | 落選 |
(株)ispace | 落選 | 落選 | 落選 | 落選 | – | – | – | – | – | – | 落選 | – | – | – |
日本システムバンク(株) | 落選 | – | – | – | – | – | – | – | 落選 | – | – | – | – | – |
(株)ジェノバ | 落選 | – | – | 落選 | – | – | – | – | – | 落選 | – | – | – | – |
エキサイトH(株) | 落選 | 落選 | – | 落選 | – | – | – | – | – | 落選 | 落選 | – | – | 落選 |
南海化学(株) | 落選 | – | 落選 | – | – | – | – | – | 落選 | – | 落選 | – | 落選 | – |
楽天銀行(株) | – | 落選 | 当選 | – | – | – | – | – | – | 落選 | 落選 | – | 落選 | 落選 |
(株)レオス・キャピタルワークス | 落選 | 落選 | 落選 | 落選 | 落選 | 落選 | – | – | – | 落選 | – | – | 落選 | – |
(株)Ridge-i | 落選 | 落選 | – | 落選 | – | – | – | – | – | – | 落選 | – | – | 落選 |
2023年の1月〜4月で計26件のIPOがあったので、毎回5〜6つの証券会社から応募していることになりますね。
それで計4回の当選をゲットしています。
奥さんの当選確率は1.8%
ちなみに我が家では奥さんも一緒にIPOにチャレンジしています。
奥さんの当選実績は、当選が2回・落選が110回で、当選確率が1.8%となっています。
- 当選 : 2回
- 落選 : 109回
- 当選確率 : 1.8%
奥さんは余剰資金でチャレンジしているので、もう少し応募数を増やせばプラス1〜2回くらい当選してたかも知れませんね。
我が家(ぼく+奥さん)の合計の当選確率は2.3%
そして我が家での合計の当選実績は、当選が6回・落選が254回で、当選確率が2.3%となっています。
- 当選 : 6回
- 落選 : 254回
- 当選確率 : 2.3%
一般的な当選確率1〜2%より少し高めなのは、応募するコツが掴めているからかも知れませんね。
まだ2023年の1/3のIPOが終了した時点なので、この当選確率は運にも左右されそうです。随時更新していきます。
詳しい当選実績はこちらをご覧下さい。
なかなかIPOに当選しない人の3つの特徴
よくTwitterなどで「毎回1〜2つの証券会社から応募してますが、全然当選しないですね」というコメントを貰います。
正直、証券会社1〜2社から応募しても年に1回当選するかしないかだと思います。
IPOに当選しない人の特徴①|応募数が少ない
なかなかIPOに当選しない人は、そもそも応募数が少ない。やはりこれが一番重要です。
すでに持っているSBI証券や楽天証券などの1〜2社からしか応募していない方は、当選がかなり難しくなってきます。
ぼくの応募履歴を見てわかる通り「応募数が少ない」と感じると思います。
IPOに当選しない人の特徴②|抽選が平等ではないことを知らない
結構知らない人が多いですが、抽選方法が平等ではない証券会社があります。
例えばSBI証券は、資金が多い人(数千万〜億レベルです)が有利な抽選方法なので、一般の方で当選するのはかなり難しいです。
ただ僕自身も2023年1社目のIPOでSBI証券から奇跡的に当選することが出来たので、全く当選しないという訳ではないです。
ですがこれも注目ポイントです。
IPOに当選しない人の特徴③|大手証券ばかり利用している
そもそも当選確率は「応募した人数 ÷ 当選本数」になります。
大手証券会社になるほど口座を開設してる人は多くなります。
そうなるとIPOに応募する人が多くなり、当選確率が下がってしまうことが予想できます。
IPOの当選確率を上げる3つの方法
1年間IPOに全力でチャレンジしてみて分かった、IPO当選のコツはこの3つだと思います。
応募数を増やす
まずは応募数を増やすことがですね。
まずおすすめなのが「入金いらずで応募できる証券会社」です。
例えば、松井証券やSBIネオトレード証券、岡三オンライン証券などは、応募段階での入金が不要で応募できます。
IPOに強い
- 「できるだけ多く」の証券会社から応募する
- 「毎回」主幹事の証券会社から応募する
- 「優先的に」平等抽選の証券会社から応募する
①「できるだけ多く」の証券会社から応募する
IPO当選を目指すなら最も重要なことは、できるだけ多くの証券会社から応募して抽選機会を増やすことです。
僕の場合、計487回のIPO抽選に応募しているので、1件当たり6〜7社の証券会社から応募している計算になります。単純計算ですが、1社から応募する人に比べて、8〜9倍の当選確率になります。
「そんなに資金が用意できないよ」という方は、資金不要(入金なし)でもIPO抽選に応募できる証券会社を使って、まずは最大限に応募数を増やすことをオススメします。
フル活用すれば資金0円で、年間150回〜200回の応募数を確保することができます。
②「毎回」主幹事の証券会社から応募する
次に重要なことは、毎回主幹事の証券会社から応募することです。
主幹事の証券会社には、IPO株の8〜9割が割り当てされるので、応募すれば当選する確率は高くなります。
実際にぼくが当選した10回のうち4回が主幹事の証券会社からでした。これは偶然ではありません。IPO投資の上級者ほど真っ先に主幹事の証券会社を意識します。
そのためIPOに応募する際は、真っ先に主幹事のチェックするようにしましょう。
「優先的に」平等抽選の証券会社から応募する
「入金不要の証券会社」と「主幹事の証券会社」から応募したら、残りは平等抽選を行っている証券会社から優先的に応募することをオススメします。
IPOの抽選方式は、証券会社によって
- 誰でも平等にチャンスがある証券会社
- 資金が多い人に有利な証券会社
があります。
個人の投資家にオススメなのが「誰でも平等にチャンスがある証券会社」です。
1人で1口のみ抽選権が与えられるため、当選する要素は基本的に運だけです。そのため、応募数を増やすことで、当選確率アップを目指せます。
株式新聞には初値予想が掲載されるので、IPO初心者の強い味方になってくれます。
- SBIグループによる金融情報サービス
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